| 夜間登山訓練-3 |
|
| 日本山岳耐久60キロの標識をみる。残りは12キロ。 ここで快速を飛ばしてくるランナーふたりとすれ違う。 階段状ののぼりをひと登りして日出山山頂。最後のピークである。 湿度が高いようで、景色がかなりぼんやりとしている。
大会のとき、絶好調で快速で明け方にここに来て、東京の夜景を見ることができたらいろいろの意味ですばらしいことだな。
階段状の下りを下っていく。 もう九時を過ぎ、すっかり普通の登山者の活動する時刻なのだが、これに会わない。 金毘羅尾根はやたらと長く、この暑い季節に利用する登山者はいないのだろう。 ランナーを男女各1人お会いしただけである。
「これなら、元気なときは走ることができるな」というような道が延々と続く。 実際、終盤に向かうに従い、安全で緩やかな道になるので、疲労の蓄積したランナーでも事故にあうことの少ないのであろうか。
ケモノの運子もかなり見るが、じっさいのケモノには会わなかった。 ヤマユリはいたるところに咲いていて、たいへんに良い。 暗いときにも香りで存在が分かる。
ひたすら単調な緩い下り道を歩いていく。 腹が減り、パンを食べる。もう、先は見えているのでのんびりムード。 暑くて急ぐ気にもならないのだが。
森を抜けて日のあたるところに出ると、ものすごく暑い。 草もぼうぼうで人里の近いところを感じさせるが、頭の痛くなるほどの暑さである。
しばらくして金毘羅神社に出る。 ハイカーというよりも観光客のような人たちに会う。 もう町は近いが、まだまだ時間はかかりそうだ。
舗装路交じりの道を行き、自動車道路とショートカットのように見える山道が分かれるところがあり、山道を行く。 これが失敗で、山の反対側に降りてしまった。 まあ、ひなびた村落に出たと思うことにしよう。 尾根の端部を回るようにして、五日市の町に出る。 ゴール地点に行くことも無く、酒屋に入って缶ビールを購入。
武蔵五日市駅でも一本買って、電車内で飲む。 拝島駅で乗り換え、立川の町に出て、LSと中華料理店のランチコースを楽しみ、 今回のフィナーレとするのであった。 食事はおいしく、中国人の店主の話しも面白く、いい締めくくりであった。
今回、ずっと走っていなかったため、脚の良い休養となっていたようだ。 水曜日に腰を痛めたが、回復期だったのが幸いした。 熱帯夜の連続で睡眠不足で頭のボーっとした日が続いていたため、 徹夜できるか不安であったが、大岳山頂での五分の仮眠だけで大丈夫だった。 金毘羅尾根ではかなり疲れていたようで時間もかかったが、テンションは高く、五日市の町に下り、ビールを飲んでからはかなりハイになっていた自分があった。 東所沢駅から自宅までの前半半分も走ってしまい、暑いので柳瀬川に来てからは歩いていたが、川沿いにのんびりと歩きながら、今回の旅を反芻するのであった。
| |
|
8月2日(土)23:03 | コメント(0) | ダイアリー 08年 | 管理
|
| 夜間登山訓練-2 |
|
| ほんのり明るくなってきたが、木々の下ではまだまだ暗い。 下って下って鋸林道にでたのが4時30分過ぎ。 もう明るくなっている。ライトは必要ない。 いたるところに咲いていたヤマユリの花がここでもきれいに咲いている。 ここでおにぎり一個と菓子パンを一個食べる。 本番では行動食というかソイジョイやパワージェル、カロリーメイトみたいなものになるのだろうし、このところの山行の場合はそういったものが多かった。 しかし三週間前の山行のときもだが、重たくてもおいしいものになっている。 もっと歩きながらちょこちょこと食べればいいのだろうが、最近はランニングでも途中でエネルギーを摂らなくなっている。 ここでかなり休みをとった。コースを読み直す。このすぐ先にレースの50キロ地点があるようだ。 40キロ地点は風張峠だ。今回小河内から登った分の距離はこれよりも短いが登り坂ということを考えると、これに近いものがあるのではないだろうか。 また、奥多摩駅から小河内ダムまで歩いたことを考えると、三頭山からの歩きに匹敵するのじゃないかな、などかってに考えたりする。
あさの気持ちのよい空気と光の中を大岳山に向かう。 この先の御岳山までは何度となく歩いたことのあるところである。 平坦で歩きやすい木の下道をいくが、眠いこと。 徹夜してきて、あさの五時だと確かにいちばんキツイ頃だ。
岩場の登りの出てくるといよいよ大岳山へのフィニッシュ。 這いつくばって登っているうちに、頭部に激痛。 手を使ってからだを上げたときに頭を岩にぶつけたのだ。 かなり痛かったが、目が覚めた。
大岳山頂からはうっすらではあるが富士山の頂部を見ることができた。 甲武国境稜線は本番の時の前半戦となるコース。 秋口には登っておこうと思っている。 大菩薩連嶺も見えるし、もっと元気ならいろいろと山を探すところだ。
「すまん、十分寝かせてくれ」とLSにいい、腰掛けた姿勢で目をつぶる。 おそらく寝てはいないんだろうが、こっくりこっくりと来る。 そのたびに腰が痛くなる。水曜日に痛めた腰がまた悪くなるとまずいので 五分ほどで起きる。 少しはさっぱりした。
ここから大岳山荘まで下る道は、登ってきた道と同様にキツイが、これをすぎるとこの先にはもう、危険なところは無いはずである。 LSは7時から長谷川理恵のDJの放送を聞くからと、山頂でチューニングをしているが、自分はハイドレーションの水が切れたところなので、(予備はもちろんあるが)先に御岳山との中間の水場に向かう。 明るいし、天気は良いし、もう危険箇所はないので、単騎でも大丈夫である。
御岳神社奥の院との分岐でコースを確認しているとLSが追いついてきた。 この少し先が水場である。 三頭山からこっちでは唯一絶対の水場といえるところである。 顔を洗い、手酌で何杯か水を飲み、1Lの「カモノハシ」を満たす。 この先はこれだけ有れば十分だろう。まだまだ予備が500ccx2有る。 予備を捨てることはしない。本番だとおそらく処分するだろうが、今回はトレーニングである。 この水場の近くで掛け声のようなものが聞こえる。いったいなんだったんだろう。
今回、ここまでひとりの人にすれ違ってもいなければ、追い越されることも無い。 この先は奥多摩でもいちばん人の多いところだし(住んでいる人もいる)、時刻的にも人に会うことが出てくることだろう。
まもなく御岳の繁華街に出た。 神社の鳥居のところで始めて人にあう。 もう、人くさいところである。 鳥居をくぐって降りていけばみやげ物屋街。 自販機で炭酸を買って飲む。 もう、かなりのんびりしてきている。 本番でもこのあたりでこの時刻だったらいいななど思うが、 きっとここまで来るとホッとすることだろうな。
家族にもメールをいれる。「もう、危険なところはありません」 逆に、人がいるところの方が、いまはアブナイかもしれないが。
このみやげ物や街から日出山に行く道の分岐が分かりにくいというのを E嬢のHPで知っていたが、ホントに分かりにくい表示であった。 下見しておいて良かった。
このあと、宿坊というか旅館が何件もある。 「滝行○主」氏の経営する宿も見たが、なかなか立派なところでビクーリ。
旅館街を抜け、山道になったところでスーパーカブにすれ違う。 背負い籠に花や草を積んでいたが、この先に畑があるようで、事実山間を切り開いた小さな畑があった」 「耕作者意外立ち入り禁止」と私道があった。
もう基本的に下り一方なので、気分もらくだが、標高が低くなってくるのと、太陽が高くなってくるのとで、気温が上昇してくる。 徹夜登山の疲労した身には、かなり厳しいが、汗が薄いような感じがする。 果たしてチューブの「しそ梅」をなめると、酸っぱいがしょっぱさをあまり感じない。味覚がおかしくなっているのだろうか。
| |
|
8月2日(土)23:02 | コメント(0) | ダイアリー 08年 | 管理
|
| 夜間登山訓練-1 |
|
| 08年08月02日 土曜日
金曜日の晩から、LSと日本山岳耐久のコースの後半三分の一を下見に行ってきた。
この大会は午後一時にスタートなので、ちょうどこれぐらいの時刻に このあたりを歩くようになるのではないかと考えたからである。
ワタクシは前半のコースは知らないが、三頭山からのコース後半の方が アップダウンが激しく、手を使って登るような急なところがあるし、 からだも当然しんどくなってくるので、これを試走しておくことは 本番に必ず役立つことであろう。
さらに、夜間徹夜で山歩きをするのは久しぶり。 単独行はさすがにこの年齢でも(妻子もいるこの年齢だからこそ)コワい。 同じ大会に出るLSといっしょなら心強い。
奥多摩駅に着いたのは23時近く。 水を汲み、小河内ダムに向けて歩き出す。 氷川の町はお祭りが始まるのか、この時刻でも提灯に灯が入っていて にぎやかである。
今回いちばん怖いのは、この深夜の青梅街道だろうと思っていた。 歩道の無い数ヶ所のトンネルのおっかなさは、こないだ奥多摩湖沿いに歩いたときに実感している。 何度もクルマやバスで通っているところであるが、徒歩は初めて。 多摩川の川の流れの音や、虫の声は心地よいのだが 週末のこの時刻となると、珍走団もどきが走っていてやかましい。 トンネルでも爆音を響かせるのでうるさいこと。 まあ交通量は少ないので、あまり危険を感ずることなくダムまでやってきた。
深夜、テロ対策その他で、堰堤上が通行禁止になるかもしれないと、そのときにはじめて思ったが、これは大丈夫であった。 ダムの向こう岸にぼんやりとした明かりが見えるので、なにかなと思った。 なんと小さな子供を二人連れた家族連れであった。 すでに日付けも変わった時刻である。いったいなんなんだろう? 気温もまだ19度ぐらいあるようだが、町から山に涼みに来たのだろうか。
ダムサイトの施設で最後の人工施設のところというか、明るいところで身支度をする。 スパッツを履き、脚半、手袋、ヘッドランプにハンドライト、蚊取り線香。 LSは電池式の蚊取り機をつけ、レキのストックをついている。 ワタクシはおにぎりを一個食べる。
1時1分。いよいよ登山開始。 二年前にこのふたりでこの同じ大ブナ尾根を登り、縦走路を三頭山へ歩いている。 かなり急で、滑りやすく、あまり一般的なコースではないことは知っている。 しかも今回は本当の深夜。慎重に歩を進める。 ヘッドランプでちょっと遠くを照らし(視野を広く持つため)、ハンドライトで足元を照らして安全を確認しながら歩く。 購入してまもないナショナルのランプは照度も広さも申し分ない。 単三電池が使え、しかも寿命が長いのも良い。ひと晩の夜間登山なら予備電池は必要ない。
コースは記憶にあるとはいえ、さすがにこの登りはしんどい。 深夜でも暑いし、霧もほんのりと出てきて、メガネが曇り視界が利かなくなる。 少々行くと、霧も無くなり歩きやすくなったが、これは課題だな。
50分でサス沢山。やはりここからの奥多摩湖は綺麗だ。 珍走団の音はずっと聞こえている。 景色を見、写真を撮ってすぐに歩き出す。 高度をかせぐのは同じなのだが、路面は少しは良くなるか。
たまに冗談でライトを消してみると、まったくの漆黒の闇となる。 クルマの爆音、ずっと聞こえているよく分からないキーキー音など 視覚がなくなるとよけいに聴覚が強くなる。
ただキツイ山歩きをするだけではなく、花を見たり虫を見たりする余裕は失わない。 カマドウマがイモムシを襲っているのは凄いものを見た気がした。
縦走路だろうな、と思われる稜線が近くに見えるようになってきて、ああ近づいたな、と思う。 と、惣岳山に到着。これも50分少々か。 二年前に昼間歩いたときよりも、早いかもしれない。 脚力がついたのもあるだろうが、奥多摩駅から歩いたのがよい暖気運転になったかもしれない。
ここで休憩。 いよいよ、日本山岳耐久のコース上となる。 道も良くなり歩きやすくなる。
まもなく御前山の山頂。3時15分。写真を撮る。写真はタイムスタンプ的に撮っている。 空を仰げば満天の星。天の川も良く見える。 暑いとはいえ、無風快晴で安全な登山をするには絶好な条件となっている。 いちばん怖かったのは青梅街道の交通事故と書いたが、その次はこのところ頻発している局地的な雷雨である。今日はこの心配が無い。
休むことなく縦走を続ける。鋸林道まで思ったより時間がかかる。 アップダウンが多く、夜だと慎重に足元に注意せざるを得ないためだが、 コースタイムをかなりオーバーしている。 LSのランプのともし火がだいぶ心もとなくなってきた。 スペア電池は当然あるのだが、あと一時間ぐらいだしということで、暗闇の中で 交換することも無い。本番ではスペアライトもあったほうが良いよと、言っておく。電池だけで無く、万が一岩にぶつけたとか、濡らしてしてしまったとかで故障させたら、その時点でリタイヤである。リタイヤするにも明るくなるまでその場にとどまっていなくてはならないというのも怖い。
| |
|
8月2日(土)23:01 | コメント(0) | ダイアリー 08年 | 管理
|